
ちなみに、僕はワインを飲むのがとても苦手です。
それでもソムリエの資格を取得することができました。
ソムリエを取得した経緯
本ブログではキャッシュレス系の記事を書くことが多いのですが、僕の本業はホテルでの仕事です。
僕はホテルの仕事について3年目(最短)でソムリエの資格を取得することができました。
そもそもソムリエの資格を取得しようと思ったのは、
自分自身のスキルアップのため
会社での個人評価をあげるため
です。
自分自身のスキルアップのため
お客さまに「この料理に合うワインはどれですか」と質問された時に、僕は全く答えることができませんでした。
やはりお客さまに満足してお帰りいただくためには、飲料系の知識が必要だと感じたからです。
分からなくても「少々お待ちください」といって、インターネット等で調べれば済む話かもしれません。
しかし、調べるということはそこに時間を要するということです。
知識をつけることでお客さまとの会話をスムーズに行うことができ、短縮できた時間分でさらにお客さまの接客に回せると思ったのも理由の1つです。

会社での個人評価を上げるため
会社によっては年1回の個人評価による昇給や資格手当の支給などがあると思います。
僕の会社には残念ながら資格手当の支給はありませんでした。
しかし、会社は自己投資を行いスキルを磨いている人は評価の対象としてくれることが多いですよね。
僕も入社して以来飲料系の資格は常に取得し続けているので、会社の個人評価は高くつけてもらっています。
僕の会社の場合だと、個人評価は基本給の額に反映されるので金銭面的にも会社から多くの給料をいただくことができます。

僕のスケジュール
僕がソムリエの筆記試験の勉強に着手し始めたのが4月からでした。
筆記試験を受験したのが8月なので、約4ヶ月かけて取得に至りました。
ホテルでの仕事をこなしながらソムリエの勉強をするのはなかなか大変なものです。
僕は月にだいたい45時間ほどの残業があり、さらに朝と夜に働くという中抜けの勤務でした。
状況としてはなかなか厳しかったですが、やるしかありませんでした。
まず、月に80時間の勉強時間の確保を目標に計画を立てました。
大まかに平日は勤務前や勤務と勤務の間に約2時間、休日は約5時間ほど勉強をしました。
忙しいっていうのはただの言い訳でしかありません。
少し早起きをしたり、スキマ時間を使ったりと工夫することで時間は確実に作ることができます。
僕の知り合いは通勤時に、車の中でソムリエの暗記用CDを流して勉強をしていたそうです。
(知り合いもソムリエ試験に合格しています。)
本当にソムリエの資格取得を目指すのであれば、やはりそれ相応の勉強はしなくてはなりません。
ちなみに、過去のソムリエ試験の合格率はこんな感じです。
2013年 | 44.5% |
2014年 | 39.1% |
2015年 | 40.9% |
2016年 | 29.0% |
2017年 | 23.5% |
2018年 | 26.5% |
2019年 | 29.8% |
2020年 | 37.9% |
僕が受験した2019年は29.8%の合格率でした。
例年の合格率はだいたい30%くらいですね。
一見、合格率が高いようにも感じますが、この中には数回受験して合格している人も含まれています。
一発合格している受験者は30%よりも少ないのが実情です。
勉強方法
受験したことがある方なら分かるかと思いますが、ソムリエ教会から送られてくる教本は電話帳並の分厚さがあります。
僕は本を読むのが得意ではないので、これをみた瞬間にやる気をなくしました。
結果的に、僕は参考書とワイン受験.comというサイトを使って筆記試験を通過することができました。
ソムリエの教本は参考書に情報が記載されていなかった時に、辞書代わりで使用していました。
あくまで試験内容は教本から出るので、教本を1から読んでいく気力がある方はそちらをオススメします。
残念ながら僕にはそれができませんでした。。。
参考書
僕は参考書として杉山 明日香さんが書かれた「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き」を使用しました。
この本の良いところは、ソムリエ教会の改訂版の教本が出てから本が出版されるところです。
つまり、最新の情報に反映された内容で勉強をすることができます。
2021年度版も発売されるのがおそらく4月頃になるかと思います。
いち早く勉強したい方は1年前の参考書を買ってみてもいいかもしれません。
どうやって勉強するかについては、自分が普段行っているやりやすい勉強方法でするのがベストだと思います。
僕は参考書をひたすら読んだり、赤いマークシートで赤い文字を隠しながら勉強をする方法がとても苦手です。
手を動かさないと寝てしまうタイプだからです。
そのため、僕の場合は参考書を一読して自分なりにノートにまとめる方法をとりました。
(僕はノートにまとめたらどのあたりに書いたのかを記憶するのが得意だったためです。)
ノートにまとめたら、その日のうちに「ワイン受験.com」のサイトで問題演習を行うという作業を繰り返しました。
僕はひたすらこの作業を繰り返しました。
一見時間がかかるようにも思えたのですが、僕の中ではこの方法がベストでした。
ワイン受験.com
僕が筆記試験を受験した際にお世話になったのが「ワイン受験.com」というサイトでした。
実際に使ってみてよかったと思うのは、
CBT試験に対応した問題集が用意されている
問題の量が多い&模擬試験もある
常に最新の情報に更新され続けている
出題傾向や対策などが丁寧に記載されている
ことです。
1年の利用で5,500円(税込)かかりますが、確実に金額以上の価値があります。
実際に無料で利用できる問題もあるので気になる方は一度問題を解いてみるといいかもしれません。
一度サイトを覗いてみると情報量の多さにびっくりします。
勉強の進め方
僕は
参考書を読む → ノートにまとめる → ワイン受験.comで問題を解く
を繰り返しました。
問題集は少なくとも累計で20,000問以上は解きました。
内容に関しては、フランスとイタリアが想像以上にボリュームがあります。
最初にフランスを1ヶ月かけて覚えたつもりが、翌月には半分以上は忘れていました。
さらにフランスを終えてイタリアの勉強にシフトした時に、覚える量の多さにやる気をなくしました。
なので、
僕は、スペインやポルトガル、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、チリ、南アフリカを最初に勉強をしました。
比較的覚えるボリュームの少ない国だけど試験にも頻出する分野から勉強して、確実に問題を解けるようにしました。

フランスとイタリアに関しては記憶を新鮮にするために、試験日程の1〜2ヶ月前に猛勉強しました。
また、ワイン受験.comの模擬試験を何回受けても90%の正解率になるまで解き続けました。

まとめ
独学でソムリエの筆記試験を合格することはできます。
ワインスクールに筆記試験の時点から通ってしまうと、かなりの出費になってしまいます。
僕がオススメしている参考書とワイン受験.comを使えば、約1万円で勉強することが可能です。
やる気さえあれば、4月からソムリエ試験の対策をしても十分に間に合います。
